教育体制
初期研修と位置付け実践しています。
新人教育プログラム
リスク管理などの基礎的な内容から治療の実技まで、幅広く対応した新人向け勉強会を入職後半年間で開催しています。
また、プリセプターと班体制のWサポートで、新人個々の能力に合わせて指導していきます。
1教育項目
- 業務全般の習得
- 基礎知識・技術の習得
- 創造性・興味の育成
- 応対接遇能力の習得
2教育方針
3年目までに各疾患の治療の柱を立てることができるように、1年目では患者様との応対接遇・治療に対する基本姿勢、基本的なリスク管理ができるように、2年目では基礎から応用へと段階を踏んだ治療実践を学べるよう進めていきます。
3教育方法
プリセプター制度を基本に、各班内でのフォロー体制をとっています。
基本、新人1人に対して初期研修3年目や修了者が1名指導者として担当をします。指導担当の任期は1年とし、教育項目の指導を中心に、その他コミュニケーションを取りやすい環境を作っています。また、指導の足りない部分については、班内でフォローアップを行い、指導者による新人の能力差が出ないよう配慮した育成体制としています。
※既存スタッフ数と新入職員数に解離がある場合は、複数新人を担当する場合もある。
4教育内容
1年目教育プログラム
プリセプターを中心に当院で仕事をする上で最低限必要な内容を身に付けていきます。
ⅰ) 業務教育
- 日常業務(一日の流れ、ミーティング、PC業務 等)
- 治療関係業務(カンファレンス、カルテ記載、レセプト業務、応対接遇 等)
- 各種委員会・係業務
ⅱ) 知識・技術教育
1年次履修項目として、下記の勉強会を年20回程度開催しています。
- オリエンテーション・リスク管理・ADL(BI・FIM・SIAS等)
- ポジショニング・姿勢評価・基本動作評価・トランスファー
- 歩行(介助方法含む)・画像所見・検査データ・運動と栄養・心電図
- 失語症・高次脳機能障害・呼吸(人工呼吸器含)・応対接遇
- 脳血管障害に対するリハビリテーション・症例検討
- 整形外科疾患に対するリハビリテーション
ⅲ) 症例発表
2月に院内新人症例発表会を実施。これまで行ってきた治療技術・効果を見つめなおし、他職種先輩からの意見を今後に生かす機会とします。
2年目教育プログラム
各班サブリーダーを中心に1~4名の2年目を担当し、班内で包括的に教育を実施していきます。1年目で身に付けた基礎知識・技術をベースに、個別指導・時間外勉強会などを通して、より専門性の高い臨床応用能力を身に付けていきます。また、各種学会・勉強会に積極的に参加することを促し、セラピストとしての土台を築かせます。1年目プログラムの学習理解度を把握し、場合によっては個別に特別指導を実施していきます。
ⅰ) 知識・技術教育
2年次履修項目として、1年次疑問に感じた整形外科疾患のオペ見学を最低1回以上 義務付けています。
ⅱ) 症例発表
2年目症例発表会を夏~秋期頃を目途に実施します。これまで行ってきた治療技術・効果を見つめなおし、他職種先輩からの意見を今後に生かす機会としています。また、1年目スタッフに向けた治療の参考として、先輩の実力を示す機会になります。
3年目教育プログラム
固定の指導担当者は付かず、自ら考える力を育み、問題・疑問点が出れば各班内で対応します。また、3年目教育プログラムの一環として、新人を指導する立場を与え、①自分自身の苦手分野・不足した知識・技術を指導の中で気づかせ自己研鑽の動機づけを図ること、②リーダー力を養い、次世代の管理者育成に向けた土壌を作ること、③コミュニケーションを取りやすい職場環境形成を目的に行っていきます。
ⅰ) 知識・技術教育
3年次履修項目として、1~2年次疑問に感じた整形外科疾患・脳外科疾患のオペ見学を最低1回以上義務付けています。
各種当科勉強会
POS横断的内容の科内勉強会と職種別勉強会を各月1回行い、その他にスタッフの要望に答える形で、治療手技や伝達講習などを不定期で開催しています。また、年に一回新人症例検討会も開催しています。
1リハビリテーション科勉強会
月に一度開催。職種の枠を超え幅広いリハビリ知識の習得を目指します。
2チーム別業務内勉強会
各班で月に一度開催。症例検討・勉強会等に利用し、知識向上、臨床経験の共有に活用しています。
3時間外勉強会
不定期開催。当科勉強会係が中心となり、臨床に即した内容を行うことで、「明日から使える知識・技術の向上」を目的に、当院スタッフを講師に招き、知識・技術の習得の機会としています。
研究への取り組み
当院では自己研鑽・専門家育成を目的に、対外発表を奨励しています。
- 平成29年度実績:対外発表 2題、論文掲載 1題
- 平成20年度実績:対外発表 4題、論文掲載 3題
- 令和元年度実績:対外発表 4題、論文掲載 1題
学会参加・資格取得支援
- 学会・研修会参加補助
- 上半期、下半期に1回ずつ、2泊3日を上限として出張扱いの参加が可能
- 各種認定資格取得支援
- 入職3年目より、指定の認定資格のみ全額援助にて取得が可能。また、更新援助もあります。